3/18 北村透谷 読書会(第2回)『厭世詩家と女性』開催のお知らせ 

3月18日に、北村透谷読書会が開催されます。

皆様、こんにちは!この度、私たちむすびらきでは、北村透谷の詩や評論に触れ、その文学的影響を深く理解しようとする読書会を開催します。明治時代の文壇を牽引した透谷の作品に、共に耳を傾けましょう。

この読書会では、北村透谷の代表作である『厭世詩家と女性』を取り上げます。また、透谷の恋愛至上主義的な思想や、文学の世俗的な功利から人間性の深い真実を追求する姿勢についても議論します。

そして、北村透谷が主導した雑誌「文学界」についても触れ、島崎藤村や星野天知らとの交流や共同創作活動を紹介します。理想と現実の矛盾に苦しみながらも、独自の文学世界を築いた透谷の功績をみんなで讃えましょう。

北村透谷 とは? 明治期の評論家・詩人、北村透谷の人生と影響

明治時代の評論家・詩人である北村透谷(本名:北村門太郎)は、近代的な文芸評論を行い、島崎藤村らに多大な影響を与えました。彼は神奈川県小田原市で生まれ、幼少期は厳格な祖父と愛情薄い継祖母に育てられました。このことが、彼の性格形成に大きな影響を与えたと言われています。

東京専門学校(現・早稲田大学)政治科に入学後、民権運動に参加しましたが、過激化する運動から離れました。1888年に洗礼を受け、民権運動家石坂昌孝の娘ミナと結婚し、翌年には長編叙事詩『楚囚之詩』を刊行しました。

1892年に発表した『厭世詩家と女性』で文壇に登場し、1893年には島崎藤村、星野天知らと雑誌「文学界」を創刊。彼らの浪漫主義運動を主導しました。恋愛至上主義的な考えが特徴的で、文学は世俗的な功利を求めず、人間性の深い真実をこそ求めるべきと主張しました。

『人生に相渉るとは何の謂ぞ』、『内部生命論』、『漫罵』などの評論を次々に発表しましたが、理想と現実の矛盾に苦しみ、1894年に自ら命を絶ちました。

北村透谷の生涯は短かったものの、その思想や作品は後世に大きな影響を与え、現代の文学界にもその名が轟いています。

明治時代の恋愛至上主義:北村透谷の革新的な考え方

日本の文学界に革新をもたらした明治時代の文学者、北村透谷は、恋愛至上主義の先駆者として知られています。彼の著作「厭世詩家と女性」は、恋愛が人生に与える重要な役割を説いており、恋愛至上主義の立場を明確にしています。

北村透谷の恋愛至上主義は、アメリカのニューイングランドからの影響を受けて形成されました。彼のキリスト教徒としての背景も大きな要因であり、恋愛において自由と理想を追求する思想が根幹をなしています。

透谷の著作「厭世詩家と女性」では、

「恋愛は人生の秘鑰(ひやく、秘密を解く鍵のこと)なり、恋愛ありて後人生あり、恋愛を描き去りたらむには人生何の色味かあらむ」

厭世詩家と女性

という考えを主張しました。この主張は、恋愛至上主義の観点を鮮明にするものであり、当時の日本文学に革新的な風を巻き起こしました。

明治時代の文学者、北村透谷は恋愛至上主義の先駆者であり、その考え方はアメリカからの影響とキリスト教徒としての背景によって形成されました。彼の著作「厭世詩家と女性」は、恋愛が人生において重要な役割を果たすことを強調し、恋愛至上主義の立場を明確にしました。今日でも、北村透谷の恋愛観は多くの人に影響を与え続けています。

読書会のレジュメ

3月18日に行われた「北村透谷 読書会(第2回)『厭世詩家と女性』」の詳細については、レジュメが用意されています。
是非、ご一読いただけますと幸いです。

更に、このレジュメは自由にダウンロードしていただくことが可能です。北村透谷の読書会に深く探求するための一助として、是非ご利用ください。

イベント詳細

📅 日時: 3月18日(土) 16:00〜
📘 主題: 「 厭世詩家と女性 」
📍 場所: バー或いは、「」

読書会では、参加者が持ち寄った知識や意見を交換し、一緒に考えていくことが大切です。ぜひ、この機会に北村透谷の思想や哲学について学び、新たな発見をしてみませんか?

皆様のご参加を心よりお待ちしております!

Access

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BAR 祇園 或いは、「 」

飲み屋でありながら飲み屋でない、日常と非日常の狭間の空間。真剣な対話や議論に相談、愉快な会話まで色々。京都祇園北側

〒605-0062
京都府京都市東山区
林下町422 円山ビル 5階B号

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  • 京阪電車、三条駅から徒歩10分。
  • 阪急電車、四条河原町駅から徒歩8分。
  • 地下鉄東西線、東山駅から徒歩10分。

まとめ 北村透谷読書会 感想

有名な「恋愛は人世の秘鑰ひやくなり」という一文が入った『厭世詩歌と女性』。秘鑰とは、鍵のこと。恋愛は人生の鍵であり、恋愛した後に社会が始まる。世界が美しく映る。けれども、結婚した後には、人は俗世の中に入って理想的な世界は薄れてしまう。恋愛と結婚の別を語り、詩人は結婚の現実を嫌い、恋愛に生きることが語られていました。

この記事を書いた人

むすびらき

『「雅び」─あそび、たのしむ。Eleganti mente, ludamus, fruamur』を理念とし、私たちむすびらきは、あそび、たのしみつつ、
故き心を温ね、新しき文化を恢弘します。