
NPO法人むすびらき
副理事 山内翔太
山内 雁琳
YAMAUCHI Ganrim
文章添削講座講師
算命学鑑定師
プロフィール
1990年生。九州大学文学部卒業後、京都大学大学院文学研究科思想文化学専攻宗教学専修にて氣多雅子教授・杉村靖彦准教授(当時)の指導を仰ぎ、修士号取得。同博士後期課程単位取得退学。専攻:フランス哲学、宗教哲学。元甲南大学非常勤講師。主な著書・論文に、「優美と英雄:ラヴェッソンの目的論と神論」(『宗教哲学研究』第35号)、「潜在的本能としての道徳と宗教:ベルクソンにおける「閉じたもの」について」(『西日本哲学年報』第25号)、「裂開する唯心論:ラヴェッソンとの比較から見たベルクソン」(『宗教学研究室紀要』第12号)、「道徳教育の中の宗教:「宗教」概念の揺動と「京都学派」」(共著『道徳教育はいかにあるべきか:歴史・理論・実践』、ミネルヴァ書房)など。『現代フランス哲学入門』(ミネルヴァ書房)、『総特集 九鬼周造』(青土社)、『ベルクソン『物質と記憶』を再起動する』(書肆心水)などで分担執筆・解説・翻訳。山内雁琳として『正論』、『情況』、『時事評論石川』など論壇誌にも寄稿。
現在、NPO法人むすびらき副理事長。
研究者として
福岡県福岡市生まれ。九州大学文学部仏文学研究室を卒業後、京都大学大学院文学研究科思想文化学専攻宗教学専修にて氣多雅子教授・杉村靖彦准教授(当時)の指導を仰ぎ、修士号を取得する。修士論文では、ベルクソンの習慣論について『物質と記憶』を中心に研究した。その後、ベルクソンに止まらず、メーヌ・ド・ビラン以来のフランス・スピリチュアリスムと呼ばれる系譜、とりわけフェリックス・ラヴェッソン、ジュール・ラシュリエ、エミール・ブートルー、モーリス・ブロンデルなどの研究に手を広げ、現在博士論文を執筆中である。同博士後期課程指導認定退学後、甲南大学非常勤講師(現職)を務め、現代思想を教えている。
前述のフランス近現代哲学の他、ビラン、ラヴェッソン、ベルクソンと浅からぬ関係を持つ西田幾多郎を中心に、京都学派の哲学も研究してきた。近年は、彼等が或る種の前提としていた近代的「宗教」概念が歴史上制度的にも大きな問題となった、近代日本の道徳教育における宗教的情操概念についても深い関心を寄せ、研究を続けている。19世紀から20世紀のフランスにおいては哲学と国民教育が宗教との関連で大きな論争の的となり、また、天野貞祐、木村素衛、高坂正顕、高山岩男、下程勇吉など京都学派関連の人物は皆、近代日本の道徳教育を巡る議論に深く関わってきた。以上三つの研究を、近代的「宗教」概念の系譜学、そして更に、そこから零れ落ちる残余としての「実在」ないし「生の事実」の探求において、有機的に関わらせていくことが大きな課題である。
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